女性ならではの
オムロン初の女性部長――化粧品販売の元取締役、日用品の経験を広報に生かす
というニュースを見た。
よく
「女性ならではの視点を生かした仕事をしてください」
という男性がいるが、私はこのセリフが大嫌いだ。
そもそも仕事には、男性も女性もないと思っている。
思考力、判断力、決断力、行動力、指導力…。
これらのどこに男性や女性という要素が入ってくるというのだろう。
女性=生活者の視線を持っている
という言葉にもうんざりだ。
それって要するに、「男性=仕事、女性=家庭」という
性別役割分担を仕事に応用しただけではないか。
男性自身も積極的に、家庭生活にかかわってみればいい。
そうすればわざわざ、女性に生活者の視線を担当してもらわなくても
男性自身が生活者の視線を持つことができるではないか。
ただ、男性も女性も、それぞれの個性を伸ばしつつ
仕事ができればいいのに。